小説誌『FeelLove』(祥伝社刊)にて連載されておりました
「早稲女、女、男」が3月12日発売号でいよいよ最終回をむかえます。
「早稲女、女、男」……?そもそも「早稲女」って何……?
という方もいらっしゃるかと思いますので、まず簡単にご説明を。
わせ-じょ【早稲女・ワセ女】
早稲田大学に通う女子学生およびOGのこと。
特徴:プライドが高く、負けず嫌い。
ガサツな言動が目立つものの、意外と母性的で世話好き。
自意識過剰で面倒臭い。芋っぽい。元ガリ勉。酒豪。
用例:「この世には、男と女と早稲女がいる」「早稲女は第三の性」
「早稲女かよー↘」など
全国のワセ女関係者の皆様、申し訳ありません<(_ _)>
もちろん、おしゃれで甘え上手な素敵女子も沢山おり、これはあくまでイメージです。
「早稲女っぽいね~」と言われたら、それは褒め言葉ではなく
むしろ遠回しな悪口の可能性も……
しかし、こんな面倒くさい早稲女のイタさも彼女たちが
いつも一生懸命だからこそ!だと思います。
この世にはそんな彼女たちを応援する‘早稲女好き‘の方も少なくなく、
柚木先生もそのひとり!
「わたし、早稲女が好きなんです!」という柚木先生の一言から生まれた作品が
この「早稲女、女、男」なのです。
主人公は早稲女のなかの早稲女、早稲田大学教育学部4年生の早乙女香夏子。
毎回、彼女とかかわった他大学の女の子の視点から物語が描かれてきました。
最終回の今回は、青山学院大学のみなみちゃんが登場。
卒業旅行中に香夏子と出会い、二人は遥かメキシコの地である重大な決心
をします。
早稲女に限らず、素直になれない不器用な女性に広く共感していただける
ことと思います!
また今号では、この春に早稲田大学を卒業される現役早稲男(わせだん)
である作家の朝井リョウさんとの対談も掲載されております。
早稲田大学にて、お二人の学生時代のこと、早稲女について、そして創作のこと
など盛り沢山な内容で語っていただきました。
早稲女の端くれであります私は、現役早稲男の朝井さんが語る早稲女論を
大変興味深く拝聴し「もっと早く聞いていればこんなことには…」と
密かに悶絶いたしました。
「早稲女、女、男」に登場する早稲男代表・長津田(ポンコツ8年生by香夏子)は
いろいろとダメ男なのですが、朝井さんは善き早稲男でいらっしゃいます。
実はお二人が直接お会いするのは対談当日が2回目。
にもかかわらず、根っからのエンターテイナーのお二人のお話は約8時間(!)
途切れることはなく、傍で聞かせていただいていた私はずっと笑いっぱなしで
眼のまわりがK-POPアイドルのようになってしまいました。
ぜひぜひ、ご一読くださいませ。
なお「早稲女、女、男」は今年の夏に単行本化される予定です。
今後、刊行に向けて裏話や早稲女論について綴っていけたらと
(文責N)